熊野大社

熊野大社は、松江市のの中心市街地から南へ約15km、島根県松江市八雲町熊野にある神社で火の発祥の地として知られ「日本火出初之社」と呼ばれています。

熊野といえば和歌山県の熊野三山も有名ですが、熊野大社の「元宮」から御分霊を紀州の熊野へ遷して信仰を広めた説と、全くの別系統とする説があるといわれていますが、定かではありません。

熊野大社のご祭神熊野大神(伊邪那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命)がお祀りされています。

熊野大社は出雲大社(いずもおおやしろ)に代表される大社造で、伊勢神宮に代表される神明造や住吉大社に代表される住吉造と共に、もっとも古い神社建築様式とされます。

大社造はほぼ正方形の古典的な日本家屋に近い田の字型の4つの部分に分かれているため、祭祀の場に使われていた宮殿が社殿に発展したとされます。その理由として、出雲大社の背後にある八雲山が神体であったとする説があります。

現在建立されたものは1948年(昭和23年)で、屋根は檜皮葺きでしたが、1978年(昭和53年)に銅板葺きに改められました。
現在の社殿は1978年(昭和53年)に幣殿と拝殿を増築して完成しました。

松江城

松江城は、松江市の中心市街地、島根県松江市殿町にあるお城で堀尾吉晴によって1611年(慶長16年)に完成しました。
別名千鳥城とも言われます。

松江城は明治時代の廃藩置県によって廃城となり、城内の建物は天守を除きすべて払い下げられ、全て撤去されました。
天守も売却されるところでしたが、出雲郡の豪農や元藩士の働きによって保存されることとなり、山陰地方で唯一の天守が今に残されています。

1934年(昭和9年)城跡が国の史跡に、2015年(平成27年)7月8日に天守が国宝に指定されました。

シイの巨木「八雲のスダジイ」

松江市の中心市街地から南へ約12.5km、志多備神社の境内にあります。
八雲のスダジイは樹令300年以上で、幹回り11.4メートル高さ20メートルもある巨木です。

スダジイとは、ブナ科シイ属の常緑広葉樹です。

この巨木は、古くから桑並地区の総荒神の宿る木として大切に守り続けられてきました。

巨木の枝葉は、東西約20メートル、南北約33メートルと一面を覆い、根本から見上げると樹木に包み込まれてしまうような不思議な感覚を覚えます。

志多備神社の境内には、スダジイ巨木が2本あり、島根県の天然記念物の大シイは、社殿に向かって右にちょっと離れて立っています。

つい数年前まで日本一のシイの木でした。